生理革命委員会/実証実験結果(2024年2月20日版)

生理革命委員会は、高校の「総合的な探究の時間」をきっかけに生まれました。
SDGsに関するテーマをひとつ決めて、グループで探究活動をすることになっていました。
ジェンダーの教室に集まった3人がたまたま話していてポロっと出たひとこと「私、トイレにナプキン置くのやりたいんよ」。
それがこの活動の始まりです。

2022年に、私たちの所属する学校で、生理についてのアンケート調査や生理用品を設置する実証実験を行いました。
その結果、生理の貧困(=生理に関する衛生的な手段や教育が十分に行き届いていない状態)の存在が確認できました。
それと同時に、岡山県内の他の高校にも同様に、生理の貧困の状態があるのではないかと考え、取組を拡げていく必要性を感じました。

そこで、「生理革命委員会」として、「トイレットペーパーと同じように生理用品を。」を目標に、継続してこの問題の解決に向けて取り組んでいくことを決めました。

2023年に実施したオンライン署名活動とクラウドファンディングでは、多くの人の賛同・支援をいただきました。
こうした経過を踏まえて、2023年6月13日に岡山県議会に県内公立高校トイレに生理用品の設置を求める陳情書、岡山県教育委員会に県立高校トイレへの生理用品の設置や私立及び市立高校への働きかけ、理解促進が必要な場合の生理用品設置の実証実験の実施を求める提言書を提出しました。

岡山県議会6月定例会での全会一致による陳情の採択を受け、説明会等を経て9月下旬から県内公立高校での実証実験が始まりました。
複数の学校で実証実験1クール目(3ヶ月)が終了したことを受け、実証実験の成果と課題を報告書にまとめました。
報告書では、実証実験に関する各種アンケート結果を示しています。

「トイレットペーパーと同じように生理用品を。」という目標の達成に向けて、生理用品を購入できない、または交換する頻度を減らすといった経済的理由で生じる問題はもとより、生理用品が手元になく学校で困ったことがあるなどの心身の健康にかかわる問題について、多くの人と一緒に今のあり方を変えていけるよう、共に考え、取り組んでいきたいです。

本報告書(2024年2月20日版)

ダイジェスト版(2024年2月20日版)